貯蓄するより効果的?レンディングのメリットとリスク

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株や債券、現金などを貸し付け、その利子を徴収するレンディング。貯蓄よりも金利が高くリターンも見込めるため、さまざまなレンディングサービスを利用する人が増えてきています。しかし、レンディングはその性質から、貸付先をよく吟味しなければなりません。ここでは、レンディングとは何か、そのメリットとリスクについて解説します。

レンディングとは

貯蓄とも株式投資とも異なる、レンディングとはどのようなものなのでしょうか。レンディングを日本語に訳すと、「貸す」という言葉になります。その意味のとおり、レンディングでは、株や債券を証券会社に貸し付けたり、現金を企業に貸し付けたりします。


貸し付けた側は、その利子をリターンとして得ることができます。レンディングの利率は68%です。一般的な普通預金の金利は0.001%、定期預金にしても0.01%ですから、貯蓄よりもレンディングのほうが資産運用に効果的であることがわかります。
また、レンディングは株式投資と異なり、安定してリターンを得られるのが魅力です。銀行に余剰金を預けるよりも、割のいい資産運用方法を模索しているのなら、レンディングの活用を検討してみましょう。上記のとおり、銀行に預金してもほとんど利息を得られないことから、資産運用としてレンディングを利用する個人も増えてきています。


レンディングの種類

レンディングにはさまざまな種類があり、種類ごとに特徴が異なります。レンディングを始める前に「どのレンディングを行うのか」考えておきましょう。

ソーシャルレンディング

近年、人気を集めているのがソーシャルレンディングです。ソーシャルレンディングとは、ファンド(事業者)がインターネットで個人から小口の資金を集め、その資金を企業に投融資するものを指します。資金を出した個人は、ファンドを通して配当や分配金を受け取ることができます。
つまり、個人対企業で直接資金を貸し借りするのではなく、投資信託のように中間にあるファンドが資金を管理するのです。ファンドは、資産を運用したい個人投資家と、資金を借りたい企業または個人をつなぐ役割を果たします。日本のソーシャルレンディングでは個人への融資が成長しませんでしたが、米国市場では個人間融資も展開されています。


ストックレンディング

一般的に貸株サービスと呼ばれるストックレンディングでは、株券を貸し出します。借り手側は、株券を借り入れる際に貸借料を支払わなければなりません。
借り入れ側は、借りている期間、配当金や株主優待を譲り受けることができます。ただし、株券の売却はできません。また、貸借期間中に得られた利益を、貸し手側に金利として支払う必要があります。
貸借の際には、事前に貸借期間を設定しておき、期間が終了した時点で借り入れ側は借り入れた株券と同種・同等・同量の株券を返還しなければなりません。


トランザクションレンディング

トランザクションレンディングと呼ばれるレンディングでは、企業がEC事業を行う企業や個人に資金を貸し出します。トランザクションは取引という意味の言葉です。従来、企業が銀行から資金を借り入れる際には、決算書が必要でした。借り入れた資金を返済できる能力があるのかを調べるためです。
トランザクションレンディングでは、返済能力の審査に取引データを用います。そのため、融資を申し込む際には、決算書ではなく取引データが必要になります。融資実行にかかる時間も短く、現代のビジネスに即したレンディングといえるでしょう。個人投資家にはあまり関係のないレンディングです。


初心者にはソーシャルレンディングがおすすめ

このようにさまざまな種類のあるレンディングですが、初心者にはインターネットから簡単に申し込めるソーシャルレンディングがおすすめです。仕組みもわかりやすく、リターンも簡単に得られます。前述のとおり、ソーシャルレンディングでは個人から小口資金を集めてファンドが融資を行います。

わずかな資金でもレンディングに参加できることが多いため、まとまった資金をいきなり運用するのは気が引ける、という初心者でも始めやすいことも魅力といえます。リターンはファンドから配当金や分配金という形で受け取ることになるため、投資信託をイメージするとわかりやすいでしょう。


ソーシャルレンディングの利回りは、ほとんどが6%以上となっており、なかには10%前後のものもあります。資金を貸し付けているというレンディングの性質から、返済がある限りは安定してリターンを得ることができます。このため、株式投資のように常に値動きを追うのは難しいという人でも、安心して利用することができるでしょう。


ソーシャルレンディングで気を付けたいのが、利用するファンドの選定です。ソーシャルレンディングを行う事業者はとても多く、なかにはリスクの高い事業者もあります。いくら利回りが高くても、ファンド自体が倒産してしまっては絵に描いた餅となってしまいます。利回りだけをみて選定することはやめましょう。
ファンドを選ぶ際には、複数のファンドを比較し、ファンドの信用性を確認するようにします。また、事業者の登録番号を確認することも大切です。ソーシャルレンディングを行う事業者には、第二種金融商品取引業と貸金業登録の2種類の登録が必要です。これらの登録があるかどうか、ホームページや相談窓口などから確認し、さらに取引状況やコンプライアンスにかかる取り組みを評価したうえでファンドを選びましょう。


レンディングのリスクについて

簡単に始められ、安定した利益を得られるソーシャルレンディングですが、資産運用として活用する際には注意しておきたいことがあります。それは貸し倒れ(デフォルト)です。ソーシャルレンディングは株式投資とは異なり、価格の下落はありませんが、確実かつ安全に資産を増やせるとはいえません。


借り手が返済できなくなってしまった場合、貸した資金は返ってこなくなってしまいます。ソーシャルレンディングを利用する際には、資金を貸し出す企業の信用リスクをしっかり確認しておきましょう。また、どのようにして資金を保全しているのかもチェックしておくべきです。
初心者は、担保や保証のあるソーシャルレンディングを選びましょう。借り手側が返済できなくなったとき、不動産や株式を担保としていることがあります。連帯保証人を付けて保証を行っているソーシャルレンディングもあります。
ソーシャルレンディングを行う際には、これらのリスクを加味して、はじめは次のような方法で投資を行うようにしましょう。


余剰金を使って行う

生活に必要な資金や、将来必ず必要になる資金にまで手を付けないようにします。今手元からなくなってしまっても困らないお金、つまりは余剰金を利用しましょう。貸し倒れリスクがある以上、こういった安全策が必要です。
担保や保証があるからといって、資産のほとんどをソーシャルレンディングで運用するのは避けたほうがよいでしょう。また、ソーシャルレンディングでは途中解約や売却ができません。万が一、生活資金が足りなくなってしまった場合でも、ソーシャルレンディングを解約して生活資金にできない点には注意が必要です。


分散投資を心がける

資産運用の際には、リスク分散のために投資先を分散させるようにします。ソーシャルレンディングだけでなく、元本割れリスクのない預貯金もおいておき、株式投資や債権、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)などに分散して投資することも必要です。


銀行に預けるよりも資産運用!さまざまな運用方法を試してみよう

レンディングの種類やメリット、リスクについて解説しました。銀行にお金を預けているだけでは思ったように資産は増えません。資産運用のひとつとして、レンディングの活用を検討してみてください。
しかし、初心者でも簡単に利用できるからといって、ソーシャルレンディングだけで資産運用を行うのは避けたいところです。資産運用の方法をソーシャルレンディングに絞ってしまうと、デフォルト発生時には大きな損になってしまいます。あくまで余剰資金を使うこと、そしてレンディングをはじめ、投資信託や暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)などに資産を分配して、リスクを分散しながら運用しましょう。

 

参考:

金融・証券用語解説 [ソーシャルレンディング]|大和証券

証券用語解説集「ストックレンディング」|野村証券

用語解説「レンディング」|MUFG

3分でわかるソーシャルレンディングの仕組みについて理解しよう!|CROWDPORT NEWS