知っておきたいSCAM(スキャム)のこと。その対策方法について

暗号通貨を知る

SCAM(スキャム)は日本語で「詐欺」という意味の言葉です。暗号通貨(仮想通貨)の世界では、このSCAMと呼ばれる詐欺行為が多数行われています。SCAMの被害に遭わないために、暗号通貨(仮想通貨)とSCAMに関する知識を持っておきましょう。ここでは、暗号通貨(仮想通貨)取引をするなら知っておきたい、SCAMとその対策について紹介します。

SCAMとは?

SCAMとは、日本語に直訳すると「詐欺」となり、暗号通貨(仮想通貨)のなかで行われる詐欺の総称を指します。SCAMにはさまざまな手法があり、実際に大きな被害を被っている人も少なくありません。SCAMが恐ろしいのは、ブロックチェーン上にある暗号通貨(仮想通貨)を取られてしまうだけではなく、実際の現金も詐取されるかもしれない点にあります。
より安全に、安心して暗号通貨(仮想通貨)取引を行いたいのであれば、SCAMの種類や手口、加えて対策方法を知識として備えておくべきです。日本語以外の言語をよく知らないけれど海外と取引をしていた、もしくは知り合いから個人売買に誘われたことはありませんか? まずは意外なところに潜むSCAMについて知りましょう。

SCAMの種類

SCAMはネット上だけではなく、現実の世界でも起こり得ます。特に暗号通貨(仮想通貨)に関するセミナーは実際に役立つものもありますが、SCAMの一環である可能性もありますので注意しましょう。ここからはよくあるSCAMの手口について紹介します。

ICOのSCAM

ICOとは、イニシャル・コイン・オファリング(Initial Coin Offering)の略称です。トークンセール、プレセール、クラウドセールなどとも呼ばれており、その仕組みは新規公開株(IPO)に似ています。資金の欲しい企業がトークンセールを行い、より多くの利益を狙う投資家がトークンを購入する、というのがICOです。企業が新しいプロジェクトを行うための資金集めのひとつとして注目を集めましたが、ICOにはSCAMが多く、実際に被害者も出ています。
さらに、2018年現在、アメリカをはじめ中国や韓国においてもICOが規制される事態となっており、日本でも規制の導入が検討されている状態です。これまでにもトークンセール後にプロジェクトを放棄したり、最初から詐欺のためのICOで資金を集めたあとにプロジェクトが開始されなかったりした事例もあります。
ICOはその全容を把握しきれないほど多く行われていますが、そのなかで有望なものや、プロジェクト開発に成功したものは少ないのが実情です。
ICOは取引所に上場しているコインよりも大きなキャピタルゲイン(投資益)を得られるとして人気を得ました。しかし、投資する際にはどのようなプロジェクトに利用されるのか、実現される可能性はあるのかしっかり確かめてから行いましょう。

ハードフォークのSCAM

暗号通貨(仮想通貨)について調べている方なら、ハードフォークという言葉を目にしたことがあるでしょう。ハードフォークとは、ブロックチェーンの仕様変更のことでその前後で互換性のない状態となります。ハードフォークを行うことで、互換性のない2つのチェーンが同時に存在し、それぞれに別の暗号通貨(仮想通貨)がある状態になります。

そのため、ハードフォークを行うと新規コインが生まれます。多くの場合、仕様変更前のコインを所有しているユーザーには仕様変更後の新しいコインが変更前のコインと同量付与され、ユーザー側に利益が生まれるのが特長です。
ハードフォークではチェーンが分かれず一本化されることもあります。過去にはビットコインとビットコインキャッシュ、イーサリアムとイーサリアム・クラシックのように、有名なコインが分裂しそれぞれに価値を得ているものもあります。

ところが、これを逆手に取り、ハードフォークで新規発行コインが受け取れるとして横行したSCAMもありました。2017年の年末にビットコインのハードフォークが乱立したのは記憶に新しいところでしょう。ハードフォークによって新たなビットコインが複数誕生しています。この際に発行されたビットコインPlatinumは韓国の未成年者によるSCAMだったとして当時問題になりました。

マイニングのSCAM

新規コインを得る方法として、マイニングは一般人から企業まで多くの人が行っています。ブロックチェーン取引の承認を行うことで、その報酬として新規発行コインを得ることができるのがマイニングです。マイニングでは、「マイニングによる成功報酬を配当に回す」として、高利回りをうたい投資金を募るSCAMが行われているようです。投資金を支払ったあと、配当金が支払われず詐欺に気付きます。

セミナー

セミナーを行い暗号通貨(仮想通貨)への投資を募り、「高利回りで還元」としながら配当金を支払わない詐欺です。高収益の投資プログラムであるとセミナーで説明が行われます。しかし実際に投資は行われず、資金だけを持って逃げてしまいます。

個人売買

「これから価値の上がるコインがある」「まだ知名度が低いがこれから取引所に上場するようだ」などと言い、暗号通貨(仮想通貨)の個人売買を持ち掛けるパターンです。この場合、ありもしないコインの売買を持ち掛けることもありますが、実在しているものの価値の低いコインの売買を持ち掛けることもあります。本当は価値の低いコインに価値を上乗せして投資させられることもありますので、暗号通貨(仮想通貨)の個人売買には気を付けましょう。

SCAMの被害に遭わないための対策について

このように、暗号通貨(仮想通貨)取引にはまだまだ多くのSCAMが存在しています。暗号通貨(仮想通貨)についてあまりよく知らない方が取引を始める際には、SCAMの被害に遭わないよう注意しなければいけません。ここからは、SCAMの被害に遭わないための対策について紹介します。

まず、暗号通貨(仮想通貨)の取引は取引所を通して行うようにしましょう。これだけでも個人売買やセミナーなどによる詐欺被害を防ぐことができます。もちろん、取引所選びも大切です。言語に不安のある方は、海外の取引所ではなく国内の取引所を選ぶ、もしくは日本語対応の取引所を選ぶことで、言語の違いによるリードミスを防ぐことができるでしょう。

また、よく分からない、理解できない投資の話は避けましょう。暗号通貨(仮想通貨)のことをよく知らない方が、耳慣れない言葉の意味を調べずに投資の話に乗ってしまうのは大変危険です。マイニングの意味やマイニングプールの存在について調べたり、本当に存在するコインなのか調べたりしましょう。

大切なのは、「理解できない話には耳を貸さない」ということです。暗号通貨(仮想通貨)のSCAMは「株式投資や不動産投資よりも高利回り」といって話を持ち掛けられます。しかし、なぜ高利回りになるのか、どうしてそこまで利益が出るのか、理解できない状態で投資してはいけません。

SCAMの被害を防ぐために、暗号通貨(仮想通貨)の知識をきちんと蓄えておきましょう。知識が浅い段階でセミナーや個人売買の話に乗るのは危険です。まずはブロックチェーンとは何なのか、なぜ価値が上下するのかしっかり調べましょう。

安全な取引所で安心の取引を

暗号通貨(仮想通貨)取引をしている間は、SCAM被害に遭う確率が0%になることはありません。だからといって、必ず危険な目に遭うわけではなく、しっかりと対策しておけば安心・安全に暗号通貨(仮想通貨)取引は行えます。大切なのは、知らないものに安易に手を出さないことです。暗号通貨(仮想通貨)取引について知識が浅いうちは、必ず信頼できる取引所を通しましょう。

 

参考: