暗号通貨(仮想通貨)の取引データをすべて保存するフルノードの役割とは?

暗号通貨を知る

ビットコインをはじめとする暗号通貨(仮想通貨)は、ブロックチェーンという分散台帳でデータ管理されています。ブロックチェーンは不特定多数のパソコンを通じて、ネットワークで承認させるシステムです。ネットワークにつながれた無数の通信機器のことをノードといい、暗号通貨(仮想通貨)の取引記録を監視しています。そのなかで、すべてのデータを持つノードがフルノードです。今回は、フルノードの役割やメリット、デメリットについて解説します。

暗号通貨(仮想通貨)におけるノードとは?

暗号通貨(仮想通貨)の仕組みを調べていると、「ノード(node)」という言葉をよく見かけます。もともとは植物の枝や葉にある「節」や「つなぎ目」という意味です。暗号通貨(仮想通貨)におけるノードとは、どのような意味で使われているのでしょう。

ノードとは?

P2P(ピア・ツー・ピア)というネットワーク技術により、世界中の人が暗号通貨(仮想通貨)の管理や承認作業を行っています。P2Pとは、サービスを利用する人同士がデータを共有できる仕組みのことです。暗号通貨(仮想通貨)におけるノードとは、ブロックチェーンのデータを共有するためにネットワークにつながっている無数の通信機器のことをいいます。

ノードの機能

暗号通貨(仮想通貨)には特定の管理者がいません。そのため、取引データをユーザー同士で共有し、監視する必要があります。ノードは暗号通貨(仮想通貨)の取引を監視するために、データを共有する機能を持っています。このように、ビットコインをはじめとする暗号通貨(仮想通貨)は、中央のサーバーではなく世界中のノードがデータを共有することで取引が成立する仕組みです。

ノードの種類

暗号通貨(仮想通貨)のノードはダウンロードするデータ量や機能によって以下の4種類に分類されます。

  • フルノード
  • 軽量(SPV)ノード
  • マイナー
  • ウォレット

フルノードと軽量(SPV)ノードはデータ量に違いがありますが、どちらも暗号通貨(仮想通貨)の取引データを検証するために欠かせない存在です。すべてのデータを保存しているフルノードに対し、軽量(SPV)ノードは一部のデータのみ管理しています。そのため、軽量(SPV)ノードは6個以上のブロックが接続されているかを検証することで、取引の整合性を検証します。

また、マイナーは暗号通貨(仮想通貨)の取引を承認するために、高度な計算を用いてブロックチェーンを追加する役割を担っています。承認作業に成功すると、新たな暗号通貨(仮想通貨)を発掘することができます。

ウォレットは暗号通貨(仮想通貨)を管理する役割を持つノードです。暗号通貨(仮想通貨)のアドレスや秘密鍵を保存する財布のような役割を果たしています。

フルノードの役割やノードとの違いは?

暗号通貨(仮想通貨)取引の管理や監視を行う役割を持つノードがフルノードです。フルノードにより、暗号通貨(仮想通貨)は取引データを改ざんされることなく、正常に利用できます。ここでは、フルノードについて詳しく解説します。

フルノードとは?

フルノードとはブロックチェーンの始まりから現在まで、すべての取引データを保存しているノードのことです。フルノードとしてネットワークに参加するには、膨大な量のデータをダウンロードする必要があります。2018年10月現在で約210GB、さらに月に5GB~10GBのデータを追加していかなければなりません。ダウンロードには数日かかる可能性があります。

フルノードの役割

フルノードはすべての取引データを保存しているため、単体でデータの整合性を検証することができます。ここでいう検証とは、同じ人が所有権を持つ暗号通貨(仮想通貨)が別々の取引で使用されていないか確認することです。フルノードは自分が保存している取引データを確認することで、不正な支払いではないか判断します。取引が正常であると判断されると、マイナーによりデータがブロックチェーンに追加されます。

フルノードの種類

フルノードは2種類に分けられます。ひとつは剪定(せんてい)ノード、もうひとつはアーカイブノードといわれるノードです。同じフルノードでも保存しているデータに違いがあります。

  • 剪定ノード

剪定ノードとは、新たな暗号通貨(仮想通貨)が発掘されてから現在までの取引記録をすべてダウンロードし、不要なデータを削除したノードのことです。一度すべての取引データをダウンロードするためフルノードに分類されています。

  • アーカイブノード

アーカイブノードは、すべてのブロックチェーンのデータを管理しているノードです。剪定ノードと違い、不要なデータもすべて保存しています。過去のデータから未来のデータまで保存する必要があるため、膨大な量のデータとなっています。

ノードとフルノードの違い

ノードは暗号通貨(仮想通貨)取引のデータを監視しているすべての通信機器のことで、4種類あるノードの総称です。ノードが存在するおかげで、暗号通貨(仮想通貨)を安全に利用することができます。一方、フルノードはノードのなかでも、暗号通貨(仮想通貨)の取引記録をすべて保存しているノードのことをいいます。4種類のノードのうち、取引データの検証を行う役割を担っているノードです。

フルノードを運用するメリットとデメリット

単体で取引データの検証を行うことができるフルノードは、暗号通貨(仮想通貨)の運用に大きな役割を果たしています。ここでは、フルノードの運用方法を解説し、フルノードを運用するメリットとデメリットを紹介します。

フルノードを運用するには

まず、フルノードを運用するためには約210GBものデータを受け入れる容量が必要です。ただし、剪定ノードの場合はいったんダウンロードするものの、不要なデータを削除するため扱いやすくなります。データをダウンロードするためには、フルノード用のウォレットも必要です。データはウォレットからローカルへダウンロードして保存します。フルノードを立ち上げたあと、外部からのノード接続を受け入れることで取引データの検証を行います。

フルノードのメリット

フルノードを運用するメリットは、セキュリティーやプライバシーの面で優れていることです。

フルノードはすべての取引記録を保存しているため、自分で取引の正当性を検証することができます。一方で、軽量(SPV)ノードは一部のデータしか保存していないため、自分が持っていない取引データの検証はできません。ブロックチェーン全体の取引データについては、ほかのノードが行った検証結果を信じるしかないのです。しかし、フルノードならすべてのデータを自分で検証できるため、セキュリティー上のリスクを軽減することができます。

もうひとつのメリットはプライバシーの保護です。軽量(SPV)ノードの場合、単体で取引データを検証することができないため、フルノードのデータを参照する必要があります。その際、自分のアドレス情報をフルノードへ伝えることになります。フルノードなら自分が持っているデータで取引の正当性を検証できるので、アドレス情報を他者に知られることがありません。そのため、フルノードはプライバシー保護の面で安心です。

フルノードのデメリット

一方で、一般的なユーザーがフルノードを運用するメリットは少ないことも事実です。セキュリティーやプライバシーの面で考えても、多額の暗号通貨(仮想通貨)を保有していない限り、それほど大きなメリットはないでしょう。

フルノードはデータ容量が非常に大きく、扱いにくいというデメリットがあります。また、毎日送られてくるデータを検証するため、パソコンを常時接続しておかなければなりません。さらに、フルノードに直接接続できるウォレットが少ないこともデメリットです。フルノードを運用する際はデメリットも考慮したうえで検討しましょう。

フルノードは暗号通貨(仮想通貨)の運用に重要な存在!

暗号通貨(仮想通貨)は不特定多数のユーザーが協力することで、正常に機能することができます。そのために重要な役割を果たしているのがノードです。特に、ノードのなかでも暗号通貨(仮想通貨)の取引データをすべて保存し、管理しているフルノードは、暗号通貨(仮想通貨)の運用に大きく貢献していると言えます。フルノードは、過去から現在までの取引データに改ざんがないか検証するために欠かせません。ただし、運用にはさまざまな困難があるため、慎重に検討する必要があります。

 

参考: