ロックアップとは何か。バーンとの違いは?

暗号通貨を知る

ロックアップという言葉をご存知でしょうか。「鍵をかける」という意味のこの言葉は、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)だけでなく株式投資でも使われています。暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)で使われる場合、株式投資とは意味が大きく異なる点に注意しましょう。ここでは、アルトコインのひとつであるリップルでも行われたロックアップとはどのようなものなのか、バーンとは何が異なるのか詳しく解説します。

ロックアップとは

はじめに、ロックアップとはどのようなものなのか見ていきましょう。暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)におけるロックアップとは、一時的にその暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を利用できなくすることをいいます。これを行うのはその通貨の運営元です。
ロックアップの場合、あくまでも「一時的に」コインを利用できなくするものですので、コインそのものが消滅してしまうわけではありません。ロックアップされたコインは、いつか市場に放出される可能性もあります。しかし、その時期は運営元が決めるため、いつ放出されるのかは予測できないことが多々あります。

過去に行われた有名なロックアップにリップル(XRP)があります。リップルの運営元であるリップル社が行ったロックアップでは、2017年末に全体の55%にあたるXRPをロックアップし、話題となりました。

元々、ロックアップという言葉は、企業が株式を新規公開する際に使われる言葉です。新規上場の前、つまりは公開前の株式を多く所有しているベンチャーキャピタルや大株主に対し、公開後に株式を一定期間売却しない取り決めを交わすことを指します。これは、公開後の株価の大幅な下落を防ぐことを目的として行われます。売却できない期間は、およそ半年ほどであることが多いようです。

暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)の場合、そのコインを開発した人や企業が大量にコインを保有していることも珍しくありません。これは、ユーザー側から見ると「いつ大量のコインが売却されるのか分からない」という不安要素になります。大量のコインが売却され、市場に多く流通してしまうと、そのコインの価値は暴落してしまうかもしれません。
ロックアップによってコインを一時凍結し、一度に大量のコインが売却される可能性を閉ざすことで、暴落のリスクを下げることができます。これにより、投資家は市場の動きを判断しやすくなり、また、投資家が抱える不安やリスクを軽減することができます。ロックアップを行うことで、需要と供給の関係から、コインの価値を保つことができるのです。それどころか、コインの価値を大きく上げることもあります。

バーンとの違い

ロックアップと似たものに、バーンがあります。バーンとは、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を事実上使えないようにし、供給を制限するものです。ロックアップでもコインを使えないように凍結しますが、これは一時的なものです。バーンの場合には、「永久に」コインを使えなくしてしまいます。
よって、バーンされたコインは二度と市場に流通しません。バーンは主に通貨への資金流入を目的として行われます。例えば、ビットコインのように発行枚数が決まっているコインをバーンしたとします。すると、市場にある枚数が少なくなることで希少性が増し、需要が高まり価値を大きく上げる可能性があります。

暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)のコンセンサスアルゴリズムにも「プルーフ・オブ・バーン」というものがあります。ビットコインで採用されているプルーフ・オブ・ワークでは、マイニングに成功したユーザーに新規コインが発行されます。プルーフ・オブ・バーンを採用しているコインでは、コインが使えなくなったことを証明することで新規コインが発行される仕組みです。
これを採用しているのが、カウンターパーティ(XCP)です。このコインは、ビットコインのブロックチェーンを利用しています。カウンターパーティーは、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)として機能するトークンXCPをビットコインのブロックチェーン上に作りました。このトークンは、クラウドファンディングやゲーム内のデジタルグッズの購入、他者への報酬の支払いなどに利用できます。
これまで、ビットコインやイーサリアムなどは、より早くユーザーとなりマイニングを行ってきた人が優先的にコインを手に入れてきました。しかし、それでは公平性に欠けてしまいます。運営はXCPをより公平に配布できるよう、ビットコインをバーンした人に対し、その価値と同等のXCPを配布するようにしました。このように、バーンは通貨の価値を高めたいときや、コインの新規発行のために実行されています。

リップルがロックアップを行った理由とは

先ほども少し触れましたが、2017128日、リップル社によって全体の55%、リップル社が保有するうちの90%ものXRPがロックアップされました。このとき、リップル社は「ロックアップによって投資における判断がしやすくなる」とも発表しています。

リップルは世界中の金融機関から注目され、支援を集めている送金・決済システムです。リップルを利用することで、XRPが通貨と通貨をつなぐ役割を果たし、さまざまな法定通貨・暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)の交換を低コストで行うことができます。また、取引の承認はビットコインやイーサリアムよりも速く、効率よく省コストで海外送金ができるようになると期待されています。

リップル社が発行するXRPはその将来性から、金融機関だけでなく、世界中の暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)投資家から注目を集めていました。ところが、その投資家たちは、XRPの価格暴落の懸念を抱き続けていました。それはリップル社が持つXRPの量が膨大だったためです。
発行された1,000億ものXRPのうち、ロックアップの前にリップル社が保有していたのはなんと630XRPです。発行枚数の半数以上を、運営元であるリップル社が所有していたことになります。リップル社がいつ売却するか分からないという不安とリスクは、XRPに長期投資を考えている投資家にとってマイナス要因でしかありませんでした。そこでリップル社は、全体の55%にあたるXRPをロックアップし、その後55カ月間にわたり、毎月最大で10XRPを放出することを決定しました。これにより、XRPの供給安定を図りつつ、市場価値を高めていく狙いがあります。

ロックアップを行い、さらに毎月市場へ放出することによって、XRPの価格はしばらく不安定なまま移行すると考えられています。しかし、現在リップル社が進めている海外送金システムが実用化されるころには、XRPの価格も安定していることでしょう。ロックアップによって注目され、価値を上げたリップル社のXRPは、元々世界中の金融機関が注目していた通貨です。今からまとめて購入しておき、長期保有を検討してもよいかもしれません。

ロックアップによってコインの価値が上がることもある

ロックアップとは、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)の一部を一時的に使えなくすることです。一時的に供給を制限することによって需要が増し、ロックアップされるコインは価値を上げることがあります。ただし、ロックアップはバーンと異なり、コイン自体は消滅しません。いずれかのコインがロックアップされるという情報が入ったら、価格上昇を見込んでいくらか買っておくことをおすすめします。常に暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)に関連する情報に高くアンテナを張り、ロックアップの情報をいち早く仕入れ、価格上昇に備えましょう。

 

参考:

仮想通貨リップルの特徴とロックアップを行った理由|マネー総研

バーン(Burn)とはLiquid

仮想通貨リップルがさらに高騰!!要因であるロックアップについてGogoJungle

仮想通貨のロックアップとは?過去の事例や将来性|Liquid