トークンエコノミーって何?具体的な事例や今後の展望などを紹介!

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「トークンエコノミー」とは、代替通貨であるトークンを利用して新たな経済圏をつくろうという取り組みのことをいいます。しかし、実際にどのようなことが実現できるのか、イメージできない人も多いかもしれません。そこで、トークンエコノミーとは何か、意味やメリットなどを解説したうえで、具体的な事例を紹介します。また、トークンエコノミーに欠かせない暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)のメリットも解説します。これで、トークンエコノミーがもたらす世界がイメージできるでしょう。


トークンエコノミーとは?意味や由来を解説!

トークンとは「証拠」や「代替通貨」「商品券」などを意味する言葉です。暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)の一種としても知られています。トークンエコノミーの意味、メリットや課題、ブロックチェーンとの関係を解説します。

トークンエコノミーの意味や由来

トークンエコノミーとは、代替通貨であるトークンを発行して、新たな経済圏をつくることです。これまでは、各国が発行する法定通貨が、商品やサービスを購入する際の決済手段として使われてきました。そのため、それぞれの法定通貨ごとに経済圏が存在しています。しかし、トークンエコノミーでは、商品やサービスを提供する事業者が独自のトークンを発行することが可能です。そのトークンを利用する人が増えれば、そのトークンに新しい経済的価値が発生したことになります。トークンの価値は需要によって決まるという仕組みなのです。

トークンエコノミーのメリット

トークンエコノミーでは、商品やサービスの価値が認められれば、誰でもトークンを発行して資金調達することが可能です。これまで、銀行融資やベンチャーキャピタルの出資に頼ってきた企業も、トークンを発行することで手軽に資金調達ができます。また、通貨としての利便性の高さもメリットです。トークンなら法定通貨の経済圏とは関係なく、海外の顧客と取引することも可能です。海外への送金もスピーディーなので、早期に取引や決済を実現することができます。

トークンエコノミーの課題

一方で、トークンエコノミーは新しい概念なので、普及するまでにはまだまだ時間がかかるという課題があります。トークンが使える場所もほとんどなく、通貨としての役割を果たすには不十分です。また、トークンの価値は保証されていないため、価格が不安定で、短期間で価値が急落してしまうリスクもあります。2019年現在では、トークンを通貨としてではなく投機目的で購入する人が多く、今後の市場の安定化が課題です。

トークンエコノミーにおけるブロックチェーンの役割

法定通貨は国によって管理されていますが、トークンの場合は政府や銀行が関与しない通貨です。そのため、ブロックチェーンをトークンの価値を証明する手段として使います。ブロックチェーンは不特定多数のユーザーが取引を監視、承認することで、取引の正当性を証明します。取引記録は誰でも確認できるようになっているため、改ざんが難しく、不正取引はほぼ不可能です。つまり、ブロックチェーンはトークンの信頼性を保つために欠かせない技術なのです。


さまざまな価値を生み出す!トークンエコノミーの事例

トークンエコノミーを実現するにはまだ時間がかかるものの、続々と新しいアイデアやサービスが発表されています。トークンエコノミーの事例を紹介します。

PoliPoli

PoliPoliとは、トークンエコノミーを利用した政治家と有権者のコミュニティサービスのことです。ネムのブロックチェーンを使って発行されたトークンを、コミュニティ内で使うことができます。有権者は、政治に関係するアンケートに回答するとトークンを入手できたり、手に入れたトークンを応援したい政治家へ送ったりすることが可能です。トークンがインセンティブとなるため、これまでよりも質の高いコミュニティが形成できると期待されています。

VALU

VALUとは、コミュニティ内で自分のトークン「VALU」を発行して、売買するプラットフォームのことです。発行したVALUは自分で決めた価格で、ほかの人と売買することができます。また、ほかのユーザーのVALUを購入すると、その人のタイムラインや限定コンテンツを閲覧することが可能になります。このように、応援したい人やこれから活躍しそうな人を見つけてトークンを購入したり、自分自身に新しい価値を付けたりするサービスです。

ALIS

インターネット上では、さまざまな情報があふれ、本当に信頼できる記事を見つけることが難しくなってきています。ALISは信頼できる記事を書いた人、見つけた人が報酬を獲得できるプロジェクトです。報酬はALISの独自トークンで支払われる仕組み。記事を書く人は、広告料を受け取ることなく報酬を得ることができるため、信頼性の高い記事を提供することが可能です。

LINEトークンエコノミー

LINEトークンエコノミーとは、LINEが提供するブロックチェーンを利用したプラットフォームのことです。コンテンツ作成やレビュー投稿などで「LINK Point(国内向けコイン)」と呼ばれるトークンが獲得できる仕組みになっています。トークンは日本円への換金はできないため、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)よりはポイントに近いものです。獲得したLINK Pointは、LINEポイント(LINEのサービスなどに使えるもの)へ交換することができます。

GMOオープンソースブロックチェーン

GMOオープンソースブロックチェーンは、企業や地方自治体などが独自トークンを発行できる「地域トークン」のオープンソースです。このサービスにより、コストや手間をかけることなく独自トークンを発行できます。たとえば、地域トークンを観光客向けに発行し、地元の店舗で使ってもらうことでポイントを還元することが可能です。このように、地域トークンにより、地元の活性化を図ることができます。


トークンエコノミーの今後の可能性や展望

トークンエコノミーは、今後どのような可能性や展望が期待されているのでしょうか。トークンエコノミーの今後について解説します。

独自の経済圏を確立する

トークンエコノミーにより、国や法定通貨に頼ることなく、事業者が新しい経済圏を創造できる可能性があります。法定通貨がつくる経済圏から外れることで、新たなサービスを展開できるようになるでしょう。また、国境を越えたサービス提供や取引もしやすくなるため、市場の拡大を図ることもできます。トークンエコノミーが普及すれば、国の経済状況にしばられることなく、より柔軟に、また個別の目的に応じた経済活動が実現可能です。

新しい価値を生み出す

トークンエコノミーが実現すれば、これまで価値のなかった趣味や特技、時間などに価値を付けられるようになります。実際に、トークンエコノミーを利用して、自分の独自トークンを発行し、価値を交換できるサービスも登場しています。これまでなんの価値も生み出さなかった経験や知識も、価値を付けられるようになるかもしれません。

トークンで資金調達できる

新興企業が株式を発行して資金調達をするには、高いハードルがあります。しかし、トークンエコノミーにより、株式をブロックチェーン上のデジタルトークンとして発行することで、簡単に資金調達が可能になります。事業者だけでなく、個人でも夢の実現のために資金調達をすることが可能になるでしょう。銀行融資に頼らなくても起業や事業拡大の実現が可能です。


トークンエコノミーにおける暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)のメリット

トークンエコノミーには、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)の技術が欠かせません。トークンエコノミーで暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を使うメリットを紹介します。

少額決済

暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)には決済手数料が安いという特徴があります。そのため、少額での決済が可能です。従来のように銀行振込を利用した場合、国内でも数百円、国際送金なら数千円かかります。しかし、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)なら、ほとんど手数料がかかりません。小さな価値を交換するのに適した決済手段です。

セキュリティ

ブロックチェーンはインターネット上で暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を安全に決済するために考えられた仕組みです。中央管理者がいなくても、改ざんが実質不可能となっています。トークンエコノミーで交換されるトークンには、政府や銀行の介入がないため、ブロックチェーンによるセキュリティ管理が必要です。

決済スピード

暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)は、国際間の決済にかかる時間を大幅に短縮できる可能性があります。現状では、決済までに10分以上かかるビットコインも、即時決済を可能にする次世代ブロックチェーンの開発により決済スピードが高まることが期待されています。また、リップル社も国際送金の標準規格化を進めており、将来的に暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を使った国際送金が可能になるかもしれません。トークンエコノミーでは、国を超えたサービス提供も期待されているため、国際間における決済の速さが重要です。トークンエコノミーと暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を組み合わせることで、国際間のスムーズな取引が可能になるでしょう。

スマートコントラクトの活用

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で契約を交わす仕組みのことです。管理者を経由せずに、契約や決済を自動的に行えるようになります。契約履歴が残るため、書面の作成や認証も不要です。トークンエコノミーで活用すれば、スムーズな契約が可能となります。


トークンエコノミーで新たな価値が生まれる!

トークンエコノミーによる新しいサービスが普及することで、今後はこれまで注目されなかった新しい価値を生み出せるようになります。また、トークンを利用すれば、株式を発行するよりも簡単に資金調達できるようになるかもしれません。価値の移動をスムーズに行うためには、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)の存在も欠かせません。トークンエコノミーの仕組みが確立すれば、人の暮らしやお金の流れが大きく変化する可能性があります。

参考:

トークンエコノミーとは?メリットやデメリット、事例を徹底解説!|Coin Media

トークンエコノミーとは?可能性と活用事例について|FLOC

3分でわかる】トークンエコノミーとは?仮想通貨との関係性や将来性も解説|ANGO