トランザクションフィーとは?仕組みやコインによる違いを解説!

暗号通貨を知る

暗号通貨(仮想通貨)を利用するメリットのひとつは、一般的に、法定通貨よりも手数料が安く、送金スピードが速いという点です。将来的には、暗号通貨(仮想通貨)の仕組みを利用した送金サービスが普及すると見られています。
暗号通貨(仮想通貨)を送金する際に必要となる手数料をトランザクションフィーといいます。トランザクションフィーは決まった金額ではなく、基本的には送金者が自分で決めるものです。ここでは、トランザクションフィーの仕組みやコインによる違いを解説します。

トランザクションフィーが発生する仕組み

暗号通貨(仮想通貨)の取引には、さまざまな手数料がかかります。トランザクションフィーは、暗号通貨(仮想通貨)の送金時に必要となる手数料のことです。ここでは、トランザクションフィーとはどのような手数料なのか解説します。

トランザクションフィーとは

トランザクションフィーとは、暗号通貨(仮想通貨)の送金処理をしてもらうために支払う手数料のことです。代表的な暗号通貨(仮想通貨)であるビットコインは、中央管理者が存在せず、ブロックチェーンという分散台帳を利用して取引を記録しています。取引記録はネットワークを通じてビットコインを利用している人に共有される仕組みです。ビットコインはこの仕組みにより送金をスムーズに行い、取引時の不正を防止しています。送金時には取引を承認してもらうためにトランザクションフィーが必要です。

トランザクションフィーの支払先

ビットコインの送金処理をするときに行われる承認作業のことをマイニングといいます。また、承認作業を行う人はマイナーと呼ばれています。トランザクションフィーは、最も速く承認作業を行ったマイナーへ支払われる仕組みです。マイナーはブロックチェーンを生成し、取引が正当に行われたのか確認することで報酬を獲得します。ビットコインの送金処理を行うことで、マイナーが報酬を受け取れる仕組みになっているため、中央管理者がいなくてもビットコインの処理が行われるのです。

トランザクションフィーの金額

暗号通貨(仮想通貨)を利用していると、さまざまな場面で送金処理が必要になります。例えば、取引所から自分のウォレットへ送金したり、他の取引所に送金したりするようなときです。その際に支払うトランザクションフィーは、基本的には送金する人が自分で設定できるようになっています。ただし、手数料によって送金処理にかかる時間が変わってくるため、相場を見ながら適切な金額を設定することが重要です。

トランザクションフィーを設定する際の注意点

暗号通貨(仮想通貨)を送金する際に気になることが、トランザクションフィーをいくら払えばよいのかということではないでしょうか。ここでは、トランザクションフィーの設定や相場に関する注意点を確認しましょう。

トランザクションフィーの設定

取引所のウォレットから暗号通貨(仮想通貨)を送金する場合は、あらかじめトランザクションフィーが設定されていることもあります。取引所によって設定が異なり、ビットコインの場合は0BTC~0.001 BTC程度でそれ以上の額も設定可能です。マイナーはトランザクションフィーが高い取引処理から行う傾向があるため、急いで送金したい場合には金額を高めに設定する必要があります。取引所によっては送金手数料を無料としていることもありますが、その場合は取引所がトランザクションフィーを負担していることになります。

トランザクションフィーの相場

実際に送金する際、トランザクションフィーをいくらに設定すればいいのか迷ってしまうかもしれません。トランザクションフィーをいくら払えばいいのか分からない場合、平均的な金額を参考にすることもできます。トランザクションフィーの相場はインターネットでチャートが公開されています。ビットコインの場合、2018年8月現在の平均は0.569USDとなっているので、日本円では60円程度です。相場を参考にすれば、設定金額が高いのか安いのか判断することができます。ただし、取引所で設定するトランザクションフィーには、取引所へ支払う分も含まれているため、平均的な相場より高くなることがあります。

トランザクションフィーの値上がり

トランザクションフィーは、取引量が多くなるにつれて値上がりする傾向があります。取引量が多いということは、処理しなければならない件数が多くなるため、手数料が高くなるのです。逆に、取引量が少なくなると、トランザクションフィーは安くなります。2017年12月下旬にはビットコインの取引量増加に伴い、トランザクションフィーも高騰しました。100円分のビットコインを送金するのに2000円近いトランザクションフィーがかかった、ということもありました。その後、取引量が減少したため、トランザクションフィーも安くなってきています。

アルトコインのトランザクションフィー

トランザクションフィーは、暗号通貨(仮想通貨)の種類によっても変わってきます。アルトコインは、ビットコインよりもトランザクションフィーが安いことが多く、メリットと言えるでしょう。ここでは、アルトコインのトランザクションフィーについて解説します。

イーサリアム

イーサリアムは、海外取引所では基軸通貨として送金や出金時に多く利用されているアルトコインです。イーサリアムはビットコインに比べて送金スピードが速く、トランザクションフィーも安いことが特徴です。

イーサリアムのトランザクションフィーは、イーサリアムが移動する原動力となることから「ガス」と呼ばれています。ガスは送金にかかるガス量「ガスリミット(Gas)」と1ガス当たりの価格である「ガスプライス(Gwei)」をかけて計算されます。

ガスプライスの相場は、1 Gwei~12 Gwei程度です。ガスプライスが高いほど送金スピードが速くなります。日本円に換算すると、2018年8月時点で2円~7円程度です。なお、これは自分のウォレットから送金する場合で、取引所を通す場合には異なります。
なかにはトランザクションフィーが0ETHの取引所もありますが、取引所から送金する場合にはマージンがかかるため、0.01ETH程度の額が設定されています。日本円に換算すると、2018年8月時点では300円~500円くらいです。

リップル

リップルは、もともと送金目的に作られた暗号通貨(仮想通貨)です。そのため、他の暗号通貨(仮想通貨)に比べて格段に送金スピードが速く、しかも低料金で送金することができます。また、ビットコインとは異なり中央管理者が存在するため、トランザクションフィーも中央管理者であるリップル社によって管理されています。そのため、トランザクションフィーの高騰を招きにくいというメリットがあります。2018年8月時点では、取引所から送金する場合、0.15XRP程度(5円程度)必要です。

ビットコインキャッシュ

ビットコインキャッシュは、ビットコインから分裂して誕生した暗号通貨(仮想通貨)です。ビットコインよりもブロックサイズが大きいため、高速で取引処理をすることができます。送金手数料は取引所によって異なりますが、2018年8月現在、0.001〜0.01 BCH程度(58~580円程度)でそれ以上の額も設定可能です。ビットコインキャッシュは、取引量が増えてもブロックサイズを拡張することで対応できるため、トランザクションフィーが高騰しにくい仕組みとなっています。

フュージョンコイン

フュージョンコインは、リップルをベースに開発された暗号通貨(仮想通貨)です。そのためリップル同様、送金スピードが速く、低料金で送金できる特長を持っています。リップルと同じように中央管理者が存在する中央集権型の暗号通貨(仮想通貨)であるため、トランザクションフィーの高騰を招きにくく、システム上に問題があればすぐに改善できる体制を取っています。ウォレットからウォレットへの送金にかかる手数料は、送金額の0.001%で済みます。

トランザクションフィーの仕組みを理解しよう!

トランザクションフィーは取引所やコインの種類、取引量によっても変わってきます。そのため、手数料の相場を知ることが大切です。また、アルトコインのなかには、トランザクションフィーが高騰しないような仕組みになっているものもあります。トランザクションフィーの仕組みを理解し、送金する際には適切な金額を設定しましょう。

 

参考: