ゼロ承認のメリット・デメリットは?ビットコインの決済をスピーディーに!

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ビットコインは取引情報の記録に必要なブロックの生成に10分程度要するため、決済スピードが遅いという欠点があります。そこで、取引情報がブロックに記載される前に、取引を成立させてしまう「ゼロ承認」が採用されるようになりました。ゼロ承認で取引を成立させることで、決済をスピーディーに行うことが可能です。一方で、ゼロ承認には二重支払いのリスクもあります。今後、ビットコインにおけるゼロ承認はどうなるのか、ゼロ承認に代わる方法はあるのかを解説します。


ビットコインにおけるゼロ承認とは?

ゼロ承認は、どのようなときに使われる決済方法なのでしょうか。

ゼロ承認とはどのような決済方法なのか

ゼロ承認とは、ビットコインで取引する際に、情報がブロックに記載されないまま取引を成立させることです。本来、ビットコインにおける承認とは、取引情報がブロックチェーンに書き込まれることで完了します。ブロックチェーンに記録されることで、二重支払いや改ざんがないことを証明できるのです。しかし、取引情報がブロックチェーンに記録されるまでに1ブロックで10分かかります。ゼロ承認ではその時間を省くために、ブロック生成前に取引成立を可能とする仕組みです。

決済スピードを速く!ゼロ承認が必要な理由

前述のとおり、ビットコインはブロックの生成に時間がかかります。しかも、取引の正当性を完全に承認するためには6段階の承認が必要です。ブロックの生成時間はひとつにつき10分なので、6段階で60分かかってしまいます。1回の決済で60分以上の時間がかかるのは大変不便なため、ゼロ承認でいったん取引を成立させるという方法が取られることがあります。ブロックの生成が終わる前に取引を成立させることで、承認までの時間を短縮させているのです。

店頭決済や少額決済に便利!ゼロ承認が必要なケース

ビットコインを店頭で利用する場合、決済に10分以上待つのは現実的ではありません。こういったケースでは、ゼロ承認が採用され、ブロック生成前に取引成立とします。また、少額決済の場合もゼロ承認で取引を成立させることがあります。ゼロ承認はビットコインの利便性を高めるために必要な承認方法なのです。


ゼロ承認で取引するメリットとデメリット

決済の時間を短縮できることがゼロ承認の大きなメリットである一方、ゼロ承認にはデメリットもあります。利用する際には、デメリットも考慮に入れておくことが大切です。

ゼロ承認のメリット

ゼロ承認のメリットは、決済をスピーディーに行えることです。暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を使った決済ではスピードが大事なので、ユーザーは即時決済を求めています。現金で支払うよりも時間がかかるなら、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を使う意味がなくなってしまうでしょう。しかし、ビットコインには取引量が増えるほど、決済に時間がかかるという欠点があります。その欠点を補うために、ゼロ承認が必要なのです。

ゼロ承認のデメリット

ゼロ承認で決済を行った場合、過去の取引記録と照合ができないため、二重支払いのリスクがあります。二重支払いとは、同じビットコインで2回取引をすることです。例えば、ビットコインを店頭で決済に利用した後、すぐに同じビットコインをより高額な手数料でほかの人に送金します。すると、手数料が高額の取引のほうが先に承認されてしまい、先に取引した店はビットコインを受け取れなくなるのです。ビットコインでは取引手数料をユーザーが設定することができ、手数料が高いほど早期に決済されるため、二重支払いのリスクが生じるのです。


ゼロ承認取引に対するRBFReplace by Fee)の存在

ゼロ承認はビットコインの利便性を高めるうえで、欠かせない決済手段です。しかし、ゼロ承認に反対する人も多く、ゼロ承認取引を成立させないようにするRBFの存在も知っておく必要があります。

ゼロ承認に対抗するRBFとは

RBF(Replace by Fee) とは、未承認のトランザクションを、手数料を引き上げた新しいトランザクションに置き換えることをいいます。RBFが行われることで、未処理のトランザクションがスムーズに処理されるようになります。しかし、ゼロ承認による二重支払いのリスクが高まり、事実上ゼロ承認での取引成立が困難になるのです。

ゼロ承認を不可能に!RBFの目的

RBFはゼロ承認による取引を不可能にすることが目的です。ゼロ承認はリスクが高いため、決済方法として適切でないと考える人がおり、RBFを実行してゼロ承認取引を阻止しているのです。

RBFのメリット

RBFのメリットは、ネットワークが混雑し承認に時間がかかるときに、未処理のトランザクションを早急に処理できることです。ビットコインは取引量が多くなるにつれて、決済の時間が長引く傾向があります。RBFの実行により取引スピードを早めることが可能です。

RBFのデメリット

RBFの実行によりゼロ承認が完全にできなくなると、決済時に不便になることが予想されます。ゼロ承認取引を行わず、店頭での決済に10分以上かかるようでは、決済手段としてのビットコインの価値が低下してしまいます。結果的にビットコインの価格にも影響する可能性があるのです。


ビットコインにおけるゼロ承認は今後どうなる?

ゼロ承認はビットコインの利便性を高めるために有効な方法です。しかし、二重支払いの不安を払拭することはできません。また、ゼロ承認に反対し、RBFを実行しようとする人もいます。今後、ビットコインのゼロ承認はどうなるのでしょうか。

ゼロ承認は今後も利用されるのか?

ゼロ承認は利便性が高いものの、二重支払いのリスクがあるため、改善が必要になることは確かです。ゼロ承認のリスクを指摘するために、公開攻撃が行われたこともあり、二重払いが現実的に可能であることが証明されています。今後はゼロ承認を使わずに、スピーディーな決済が可能になる技術が必要になるでしょう。

決済スピードが速いアルトコインの普及

今後はビットコインに代わり、リップルやリスク、イーサリアム、フュージョンコインなどの、決済スピードが速いアルトコインが普及する可能性があります。リップルやフュージョンコインの決済スピードは最短で約4秒なので、店頭でも十分使える速さです。また、リスクは最短で約10秒、イーサリアムは最短で約15秒の決済スピードとなっています。このようなアルトコインが普及すれば、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)の利便性が高まるでしょう。

ライトニングネットワークの実装

ビットコインの決済スピードは、今後ライトニングネットワークという技術が実装されれば、改善する可能性があります。ライトニングネットワークとは、ブロックを生成する過程を省略し、決済スピードを早める技術です。ライトニングネットワークを利用することで、将来的には決済スピードを上げ、二重支払いを防ぐことが可能になります。取引手数料を減らし、少額取引がしやすくなることもメリットです。ビットコインの利便性がより高まることが期待されます。


ゼロ承認は現状では必要な決済手段!今後の改善に期待

ビットコインの決済スピードを上げるために採用されているゼロ承認。しかし、ゼロ承認には二重支払いのリスクがあり、反対している人もいるのが実情です。RBFという仕組みを利用して、ゼロ承認取引の成立を阻止する動きもあります。ゼロ承認は利便性が高いものの、安全に決済を行うためには改善が必要です。将来的には、ビットコインよりも決済スピードが速いアルトコインが普及する可能性があります。また、ライトニングネットワークの実装により、ビットコイン自体の決済スピードアップや二重支払いの防止も期待されています。

 

参考:

0 承認(ゼロコンァメーョン)|bitFlyer

RBFReplace By Fee)とは|FINTIDE

決済最速はXRP(リップル)4秒!仮想通貨決済スピードTOP5|コインペディア

ビットコイン 次の革新 ライトニングネットワーク”|MUFG